三体Ⅱ 黒暗森林

著者:劉 慈欣

訳者:大森 望、立原 透耶、上原 かおり、泊 功

 前作『三体』に続き、三体世界から侵略戦争を描く。

 ともかく、1950・60年代の黄金期のSFを読んでいる印象だった。

 太陽系の資源を自由に使える面壁者という概念。先が見えない、スケールがでかい、ちりばめられた革新的なテクノロジー。大どんでん返し。

 スカイラークみたいな壮大なスペースオペラ。ファウンデーションとか銀河英雄伝説なども思い出す。

 完結編ともなる『三体Ⅲ 死神永生』が待ち遠しい。さらにスケールがでかくなるらしい。

 視線で会話するという伏線は回収されるのか。